佐藤 秀峰 『ブラックジャックによろしく・1~10』
著者:長屋 憲,佐藤 秀峰
ブラックジャックによろしく (1) (モーニングKC (825))
販売元:講談社
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読んでしまった。架空の世界では、あんまり現実味たっぷりなものは読んだり見たりしたくないんだよなあ…。救いが欲しいから。お医者さんモノこそ救いを求めちゃうから、研修医が見てしまった“現実”なんてさー。ドラマも見なかったよ・・・と思ってたけど、図書館にあったので読んでみた(*゚ー゚*)
やっぱり辛い。社会派な内容に心も重くなる。現実にひとかけらの救いなどないんだなと。「あなたとは違うんです」じゃあないけれど、大学病院の世界は庶民には理解不能。研修医の斉藤英二郎が直面する問題は、ある意味簡単なのだ。なんで医者なのにここでモタつくかなあ患者を少しでも治そうと考えるのが医者だろう、というだけのことだと思うんだけど。斉藤先生が正しいといえば正しい。だが、それは全く理想上の話。現実ではありとあらゆるしがらみが生まれてくる。それは病院側だけでなく、患者とその家族にもからみついてくる。一方から見たらイヤ~なヤツでも、他の面、例えば本人でなくて家族から見た面だったり…から考えると、それも正論になる。考えて考え抜いた結果が悪になることだったりするわけだ。だからこそ人間は難しいんだけど・・・できたら、簡単な正義だけ信じて生きていたい。それができない現実がバランスよく描かれていて凄い。
とりあえず、10巻まで読んだんだけど、あまりの現実の冷たさに、いつも緩みっぱなしのうそ臭い自分の涙腺が緩む暇もなかった。涙腺全開となったのは、ガンが進行して余命幾ばくもない主婦が、こども達に自分の死期を告げる場面。よく見るテレビのドキュメンタリーの感動的な話など、ほんの一握りの現実に過ぎない。自分の周りでも、テレビより深刻で恐ろしく悲しい事が起きているのが現実だ。知らないということはある意味とても幸せなのだ。宗教を無条件で信じることができるということもね。
それにしても、頭のいい人達の考えていることは、やっぱりさっぱりわからない。いい医者に巡り会える確率ってどれくらいだろう…なんて考えなくちゃならなかったり、ベッドがないだけで平然と急患をたらい回しにする現実を作ったのは、その道を極めたエライ人たち。支障があるとわかったら、その経験と頭脳を駆使して改善していくのが普通なはず。モンダイは人のために生きるか、自分のために生きるか。ああ人間って難しい。現実って厳しい(-_-X)
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コメント
10リットルまでの水しか入らないバケツには、11リットルの水は入りきれません。
1リットルの水がこぼれてしまった事で、周囲の人間が「なんだこのクソバケツ!」と足蹴にしたら、
バケツが凹んで、10リットル入れられたはずの物が、9リットルまでしか入らなくなりました。
…っていうのが、今の日本の医療崩壊(ていうか、マスコミによる医療破壊)の現状。
教訓とかそういう以前の問題。
…。
……。
………。
…マスコミの医療破壊は大成功ですね。
http://punigo.jugem.jp/?eid=495
http://punigo.jugem.jp/?eid=491
投稿: 都筑てんが | 2008年12月 8日 (月) 01時37分