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2009年3月

村山早紀『黄金旋律 旅立ちの荒野』

兄を事故で亡くして以来、親の望むように生きてきた神崎臨りん。兄が目指していた医者になるべく勉強に励んでいたが、両親との間にも彼の心にも、少しずつほころびが出来てきていた。なんとかそのほころびを埋めようとがんばる臨を見つめていたのは、従兄弟の優と飼い猫のアルト。だが、いつしかそれが埋めることのできない大きな穴となった時、臨が生きていた世界は崩壊する。そして、次に目覚めた時、彼はひとりだった・・・。

臨の人生は過酷だ。今までもこれからも。それなのに、彼はひとり生きていく、いや、生きていかなければならないと決意を固めて歩き出す。そこには希望がある。彼を信じて愛してくれていた人たちのあたたかい心を胸に、彼はひとりではないと、未来へ進むことを選んだのだ。そして、臨の魅力と才能に魅かれ導かれ、これから出会うであろう人や人でない(かもしれない)ものたちの存在。彼らとの旅は、一体どんなサバイバルが、そして未来が待っているのだろう。

楳図かずおの「漂流教室」とか樹なつみの「OZ」とか。そんな世界にひとり目覚めてしまった臨。甘い絵柄の表紙から、優しいイメージの冒険ファンタジーかと思って読んだら、全くそんなことはなく。ハラハラドキドキ面白かったー。ちょうど聞き込んでいたBUMPOFCHIKINの「涙のふるさと」が頭の中をずっと流れてたなあ・・・。長い話になるのだろうか。いくつもの伏線が出てきていたが、そのどれもが今度どう関わっていくのか楽しみ。

黄金旋律  旅立ちの荒野 (カドカワ銀のさじシリーズ) 黄金旋律 旅立ちの荒野 (カドカワ銀のさじシリーズ)

著者:村山 早紀
販売元:角川グループパブリッシング
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濱野京子 『トーキョー・クロスロード』

トーキョー・クロスロード (teens’best selections) トーキョー・クロスロード (teens’best selections)

著者:濱野 京子
販売元:ポプラ社
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高校二年生の森下栞しおり。学校ではコンタクトをして髪をひとつにくくり、きびきびとしたしっかり者で友人にも頼られるタイプ。彼女は、月に何度かダーツを放って当たった山手線の駅に降り、知らない町をひとりふらふらと歩く。髪もおろして黒縁メガネをして。知らない町で誰も知らない自分を演じ孤独を楽しんでいたのに、それが変わってしまったのは中学の同級生、月島耕也こうやに偶然出会ってしまったから。中学卒業後すぐ、彼を含むクラスメイト達と出かけた小旅行での“出来事”以来、栞の心奥深くに居ついていた耕也。偶然再会した後も、突然栞を誘い出し振り回し、彼女の心を翻弄する。どうしようもなく魅かれるのだ。彼には恋人もいて、栞には友情以上のキモチのかけらも見せないというのに。年上のクラスメイト、男の子に好かれるカワイイ系の友人、反抗心強くきっぱり物を言う友人、栞を中心に想いのベクトルが行き違いすれ違い切なく揺れ動く。

ラストは大団円、誰もがイイ子でまとまりすぎた様な気もする。誰もが傷つきたくなくて、自分をあまりさらけ出さないように無難に生きていきたい・・・でも、そうはいかないよねえ、でもこれくらいなら許せるかなー?くらいな、ぶっちゃけ具合かな。

生真面目で人当たりがよくて、案外はっきりと意見できて、本音がどこかわからないと言われても、自分でもよくわからないんだもん仕方ないじゃん的な性格の栞が結構好きだった。だから、ラストに安堵しつつ、同時にかなり心配になる。だって栞のママの言うとおり、彼にはこの先ずっと翻弄されるもの。絶対ね。

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海堂尊 『医学のたまご』

医学のたまご (ミステリーYA!) 医学のたまご (ミステリーYA!)

著者:海堂 尊
販売元:理論社
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垣谷先生?おおっ!それも、教授になられてるではないですか!そのはず『チーム・バチスタの栄光』よりは未来の設定。(でもちょっと・・・ドラマの印象強いよなー(゚ー゚;)他に田口先生もがんばってるみたいだし、ちょっとだけ翔子さんも登場。そして驚きのアツシくん。『ナイチン・ゲールの沈黙』では「ケロロ軍曹」のよう言葉使いだった彼がクールに成長して登場。もうバッカスの話はしないのかなあ…と思ったら!! ・・・他にも桜宮市を舞台に活躍している方が何人か。主人公の薫くんも他の話と関係あるらしいし、薫がパパに助けを求めた時に提示された二つの方法“アクティヴ・フェーズ”と“パッシヴ・フェーズ”は、もちろん、かの有名な白鳥氏が得意とする戦法ですねえ。ふたりにはどこかつながりがあるのかも?と思わされます。(パパの説明、わかり易かったなあ。パパ、凄し。)いやはや、その緻密な設定には脱帽です。さすがお医者さん、神経とか血液みたいにうねうね枝分かれしていく様子を、記憶し、つなげていくことがお得意なのでしょう(゚m゚*)

・・・なんていう風に、他の話とリンクさせて読むのも楽しいけど、読んでなくたって全然OK。世界的なゲーム理論学者・曽根崎伸一郎の息子、薫は桜宮中学の一年生。潜在能力試験で全国1位という見事な成績を取ったおかげで、東城大医学部への入学を認められた。と書くと“どんだけ優秀なんでしょー薫クン”と思うが、その優秀な成績には、実にカンタンなカラクリがあったわけで。実際は歴史以外からきし勉強駄目!な薫。“日本初の中学生の医学生”として大学へ通ことにしたのも、「中学でかったるい授業続けなくていーかも!」と考えたから。まあ、気がついたら巻き込まれてたといった方が正しいのか。スーパー中学生が医学部で大発見!大改革!みたいなスカッとするような話かと思ったら、そんな単純ではない。たまたま発見してしまった実験結果の論文を巡り、自己保身のカタマリ藤田教授に振り回されて窮地に陥ってしまうのだ。薫は優秀かつユーモアたっぷりのパパ、医学オタクや頭脳明晰の楽しいクラスメイト、そしてひと癖ある医学部の先輩たちの助けを借りて、窮地を打開しようとするのだが・・・。

薫は、ついつい、試験で全国1位を取ってしまうような“お子様”。そんな調子で大人の世界に放り込まれても、突然成長するわけもなく。ただ、その場を取り繕うように自分を演じているうちに、大人たちの欲が絡んだ黒い事情に巻き込まれ翻弄されていく。もちろん、自分の身を守ることもできない薫がひとりで太刀打ちできるわけもなく。周りの人たちまで巻き込んで、現実というものをイヤというほど思い知らされる。そう、ラストもちょっぴり苦いのだ。知らない、ということはそれだけで罪になることがある・・・そのことを強く思い知らされる話。

大人たちが、いつでも子供の味方であるのは理想だ。世の中には、自分のために子供だって利用しようとする大人がいる。そうでなくても、大人の世界に子供が立ち入ることを嫌う大人は、大人と呼ばれるようになった人ほぼ全てだろう。大人の事情は子供が知ることではないのよ…というのがタテマエだが、いつかは子供も大人になる。ここから大人、と区切られることなんてない。無知であることが取り返しのつかない罪となるのだったら、自分から自分の足で大人の世界へ踏み込まねばならない。無知であることは、時に恐れを知らずに突き進む勇気にもなるのだ。知らないということを自分で理解し、なおかつ明言して進むことで、薫の未来がさらに広がっていった。

海堂氏は“こどものキモチ”ってのも“おとなの事情”ってのも、平等に理解されているようだ。どちらもバランスよく詰め込まれていて面白かった。大人の事情、特に藤田教授はちょっとヒドイけど。

チーム・バチスタの栄光 チーム・バチスタの栄光

著者:海堂 尊
販売元:宝島社
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ナイチンゲールの沈黙 ナイチンゲールの沈黙

著者:海堂 尊
販売元:宝島社
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キャラメルボックス2009ハーフタイムシアター

「すべての風景の中にあなたがいます」

どちらが好きかといわれたら、こっちかなあ。贔屓にしている“旬を過ぎたアイドル”が主演ですし(笑)。細見さんとの掛け合いも絶妙でした(^-^*) 梶真お得意のタイムトラベルもの。何度かキャラメルで観てますが、どうしても矛盾が気になるタイムトラベルも、これだけ短い時間に詰め込まれれば、考える暇もなくすっきり感動へとつながりますね。意外というか、新鮮だったのは温井摩耶さん。いつもこう、なんていうか大人っぽいイメージが強かったので(「嵐になるまでまって」のイメージかな…)今回の沙穂流はかわいらしくて。確かに何年超えても会いたくなるような、そんな女性。ふたりの一途な想いにしみじみしました。そういえば、滝水と加塩が別れるシーン。加塩さん、最後に滝水さんを信じて“また会おう”と言って欲しかったなあ・・・なんて、ちょっと思ったりして。1時間ぴったり楽しめました(o^-^o)

「光の帝国」

恩田陸さんですね。いつ読んだか忘れるくらい前に読んで、続きは!?と思ったお話です。(最近出ましたよね?)いわゆるエスパーもの、キャラメルっぽいので期待していました。主人公の姉弟は、その生まれ持った才能のせいで各地を転々とし、己の存在を消すように生きています。江戸川コナンくんの如く、秘密を隠さなくてはならないのにその能力を活かさずにはいられない生活。まあ丁寧に追っていけば、ばれるよね、正体。ということで映画監督である猪狩悠介にばれてしまうわけですが、大内さん。悪役もきっちりこなしますねえ。ホント、嫌なヤツでした(笑)。正直、光紀の小学生時代のエピソードが終わった時点で、涙ぼろぼろ。話も終わった気分になってしまいましたねえ。でも、改心したかのように見えた悠介、一体何して生きてきたんだか相変わらずヤな感じで、ちょっと拍子抜け。おっとそれで終わるのかいと思いましたが、もしかしてもしかすると、いつか続編あり?スリルと謎満載で1時間あっという間でした。

原作を読んで結構たつので、内容全然思い出せなかったんですが、セリフを聞いていると、ぽろぽろとあふれ出るように思い出してくる。読んだ本のこと端から忘れていってしまうのは、読んでいて意味があるのかしらと思うこともしばしばなのですが、案外自分の頭の中にしまわれてるものなんですねえ。

光の帝国―常野物語 (集英社文庫) 光の帝国―常野物語 (集英社文庫)

著者:恩田 陸
販売元:集英社
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さていよいよ次回は「容疑者」。キャラメルにしては、ちと題材が暗いし救いもないし・・・一体どう演出するんでしょう。チケット取ってもらったら珍しく2階席だったので、友人と「やっぱり原作効果か、福山効果か?」と話してます。福山氏が出ると思ってる人は、さすがにいないよねえ、なんてね。映画は観てませんが、原作読んだ時のイメージからいくと、堤氏ではカッコよすぎだよなあ・・・と思うので・・・いろいろ期待してしまうなあ。楽しみ楽しみ♪

容疑者Xの献身 (文春文庫) 容疑者Xの献身 (文春文庫)

著者:東野 圭吾
販売元:文藝春秋
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ひかわきょうこ『お伽もよう綾にしき 5巻』 【漫画】

お伽もよう綾にしき 5 (5) (花とゆめCOMICS) お伽もよう綾にしき 5 (5) (花とゆめCOMICS)

著者:ひかわ きょうこ
販売元:白泉社
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え?終わり?最終巻!?そんなーっっΣ(゚д゚;)まだ5巻しか出てないのにっ。

・・・それにしても、最近の漫画の帯は、ちょっと色々情報書き込み過ぎじゃあありませんかねえ・・・そりゃあ買わせたいのはわかるけどさ・・・楽しみがちょっと減るような気分がするなあ・・・

そういえば、新九朗さまが元に戻ったときも、え、もう?と思った覚えがあったし、彼が実体に戻った時点で半分は目的達成なわけだから、この展開の速さが妥当か。うん。ラストは戦い一辺倒になってしまって、ドラマティックな部分が足りなかったなあと思うけど、相変わらず新九郎さまはカッコイイ。(←所詮ミーハー)戦いに宗教が絡んできて精神世界の話になったから難しめだったけど、八重こと黄船を徹底的にやっつけてスッキリ。結構ひかわさんって、敵にも温情与える所があるから(現八郎とかね)どうするんだろうと思ってたんだけど、黄船はやっぱり悪霊怨霊のたぐいだもんね。なんといっても、天狗になった現八郎と新九郎のやり取りが楽しかったなあ。現八郎がすぐすねる所なんて、カワイイカワイイ。おじゃる様もエラそうにしてる割にカワイイところがあって楽しかったし。おじゃる様の“完璧”に強いお姿をもっと拝見したかったなあ。そしてそして、新九郎さまの活躍ももっとなあ・・・と思ってたら、情報過多な帯に「続編」の文字発見!おおっヽ(´▽`)/

平和になってお別れかと思ったら、なんのなんの、すずと新九郎の新居が寄り合い所のようになってるし、またまたひと波乱起こるのか、それとも、戦ってる最中のお話か・・・楽しみ楽しみ。

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石倉昇『ヒカルの碁 勝利学』

ヒカルの碁勝利学 (集英社文庫) ヒカルの碁勝利学 (集英社文庫)

著者:石倉 昇
販売元:集英社
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なんてったて、文庫版の帯にやられた。“ヒカルの碁がもっともっとよくわかる!”この前全巻読んだばかりだし、それはちょっと読まねば!ってね。踊らされる私・・・。さて、よくわかったのかと聞かれたら・・・漫画の話はともかく、碁の世界がとてもわかり易く書かれていて、勉強になったし面白かった。『ヒカル』の話を引き合いに出して話が進むので、うんうんとうなずきながら読める。益々、碁ってものに興味がわいたし、ちょっと覚えようかしらなんて思った。

本にもあるんだけど、将棋ならルール知っている。王を取ったら勝ちってのは、やっぱりわかり易いから覚えやすい。対して碁は、陣地取り合戦。勝つか負けるかは最後まで勝負してみないとわからない。

どちらも一対一の盤を挟んでの勝負ということで、似たようなものと思われがちだが、全く異なるものらしい。「徹底的に相手を打ちのめすのが将棋なら、全局的なバランスを考え、相手にも陣地を与えながら自分も陣地を確保していく」p.85のが碁。短距離走とマラソンくらいの違いがあるなんて、知らなかった。そんな碁の一面に興味を持てると同時に、碁を学んでいくと得られることの多さにも驚かされる。

負けても勝っても、その対局の復習(検討)を欠かさない。負けた時こそ、自分の敗因を追及することが大切だ――なんて、人生そのまんま当てはまる。ついつい失敗したことって目を背けちゃうから、実にイタイ教訓だ。ヒカルがプロ試験に挑んだときに、非常識なオジサンに翻弄されちゃう場面があったけど、実際の対極でも常に心理戦だということも驚き。ちょっとでも弱気になると相手にその心理が伝わって、流れが変わる。だけど、チャンスはまた巡ってくるのが碁。そこまでに、どう自分の心を立て直すかが大事だそうだ。ああ、テストの問題が解けなくて涙ぐんじゃうにーちゃんに、碁、始めさせようかな・・・。

ヒカルの碁 2 完全版 (2) ヒカルの碁 2 完全版 (2)

著者:ほった ゆみ
販売元:集英社
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ゆうきえみ 『窓ぎわのゴースト』

窓ぎわのゴースト 窓ぎわのゴースト

著者:ゆうき えみ
販売元:大日本図書
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表紙のイメージから想像していた内容とはちょっと違った。優雅なゴーストとせつない恋愛でも始まるのかと思ったら、いわゆる“ゴーストハンター”の話。そうだなあ、講談社YAエンターテイメントにありそうな内容。高校二年の黒木薫子かおるこ、通称ルコの兄・黒木紳一は大学生で自称霊能力者。その霊感を利用してゴーストを退治する仕事を始める。ボロアパートの一室を事務所にして、理系の頭脳を駆使した怪しげな機械を作りながら細々と開業している。紳一の彼女の町田美奈子はとびきりの美人でおっとりとした優しい性格。その上、霊感が強いときて怖いものなし。ルコの尊敬する先輩でもある。ルコに言わせると、マチ先輩の霊感はホンモノだけど、“ジコチュウでゴウマン”な兄の霊感は妄想(!)そしてルコには全く霊感なんてものはなかった。ある事件に関わるまでは。

3人が出会った、あるボロアパート(事務所とは別の)に出る幽霊。その幽霊たちと関わることによってルコの能力は開花し、紳一の怪しげな機械が活躍し、そして美人の幽霊や美人のマチ先輩をめぐり恋まで錯綜する。そして最終的に落ち着いた所は・・・?

読んでいて思い出したのが、はやみねかおる氏の『僕と先輩のマジカル・ライフ』。そもそも幽霊を退治しようなんて人はエキセントリック、みたいなイメージが強いんだろうか。前出の先輩も相当“ヘン”な人だったよな。一体マチ先輩は紳一のどこに惚れたんだとか、ルコの恋は好みの顔から始まっててあまりにも唐突だろうとか、幽霊さんたちの死因が微妙とか。んーと思うことは多々あったけど、軽妙に進んでいく展開が面白くてするする読めた。退治するんのではなく“GS”でいくってのもおもしろいけど・・・誰からお金とるんだろう・・・(゚m゚*)

僕と先輩のマジカル・ライフ 僕と先輩のマジカル・ライフ

著者:はやみね かおる
販売元:角川書店
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よしながふみ『彼は花園で夢を見る』『こどもの体温』 【漫画】

彼は花園で夢を見る (Wings comics) 彼は花園で夢を見る (Wings comics)

著者:よしなが ふみ
販売元:新書館
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深い深い絶望。一度取り付かれると、なかなかその闇から抜け出すことはできない。それをもたらしたのが人ならば、それを埋められるのも人だろうか。

『ジェラールとジャック』の時はわかりづらかったけど(さらっと読んだだけじゃあ、なんか違う方ばかり気になって・・・(^-^;)、こちらはすんなりと心に響きました。

ジェラールとジャック (白泉社文庫) ジェラールとジャック (白泉社文庫)

著者:よしなが ふみ
販売元:白泉社
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こどもの体温 (Wings comics) こどもの体温 (Wings comics)

著者:よしなが ふみ
販売元:新書館
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ラストの書き下ろしが極上。自分は父親ではないし、ここまで極上の叱り方はできない。(母親はどうも愚痴っぽくなるし、ついついここぞとばかりに他の事も持ち出して怒っちゃうんだよなあ・・・私だけ?)このさりげない場面、まさに理想の叱り方。ほんと、怒る方も辛いんです。なんだか自分が傷つけられたような心持ちになるんだな・・・。読んでいる今、叱られる立場の人は、叱る立場になった時わかると思う。相手がだれにしろ。そうか、よしながふみさんは子供からみた親ってやつだけでなく、親になってわかった“親の立場”もわかるんだなあと納得。

いわゆる常識で考え得るフツーな人でなくて、攻撃的だったり明け透けだったり一皮向いたら侮れないヤツだったり・・・学校や会社行っててもお目にかかれるかどうか?という人たちがたくさん登場するけど、その人達の関係に流れているものは、意外に普遍的なもの。その普遍性が涙を誘う・・・う~ん、深いぃ。

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