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山下貴光 『屋上ミサイル』

屋上ミサイル (このミス大賞受賞作) 屋上ミサイル (このミス大賞受賞作)

著者:山下貴光
販売元:宝島社
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始めの数ページで、ほんとにどうしよう読めない~(゚ー゚;と挫折しかかった。なんとかがんばれたのは、“拉致された大統領”の安否が知りたかったからと、国重くんの言動にとても魅かれたから。

アメリカ大統領がテロリストに拉致監禁され全世界に今にもミサイルが降ってきそう・・・とはいえ、それはまだまだ遠い国での出来事。高2の辻尾アカネは美術の課題のために学校の屋上にのぼった。そこで出会ったのが、フェンスにしがみつき黙秘を続ける沢木、学校で一番エラいと噂の不良・国重、フェンスを乗り越え飛び降りたいと願っている平原。全員が一致したのは屋上を愛しているということ。屋上の平和を守るために4人で結成した屋上部は、部員ひとりひとりが持ち込む“平和を乱す出来事”を解決していくこととなる。その内に全ての事件があるひとつの事件へと集約され、次第に巻き込まれていくことに・・・。

なんとなく文章が読みづらい。それも挫折しかかった原因のひとつかな。それぞれの事件は日常では起こり難いものだし、ちょっと安直。それらがラストでひとつにつながっていくのは、いささか無理矢理な感じがしたかなー。おもしろかったけど。ラブやらピースやら、他にもいろいろ、あれもこれも欲張り過ぎたような気もする。

ちょっと勝気なアカネと、一本筋の通った考え方(極端だけど)を持つ国重のぽんぽん飛び交う会話が楽しい。超人国重もさることながら、他の二人も不幸ながら奇抜な設定を持たされ活躍する。アカネを取り囲むスーパーマンのお話のようでもあったな。丁寧だけどとってもコワ~い殺し屋さんや、五月蝿いけど正論を吐き続けるニュース解説の近藤さんとか、極端でユニークなキャラクターが面白かった。

さて拉致られた大統領はどうなったのでしょう?ちょっと笑っちゃう結末と、屋上から見るどこまでも青い空が、なんとなくほっこりとした気分にさせてくれて、とりあえず最後まで読めてよかったーと思えたのだった。

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